力づくでの指圧、マッサージはダメ!!

ロルフィング in 東京

HOME > コラム > 13.身体の使い方と施術効果

ロルフィングとは?ロルフィング10シリーズムーブメント5シリーズ

ロルフィングブログ

13.身体の使い方と施術効果

2013.3.8(金)

書店にいけば様々な施術テクニックの書籍が棚にならんでいます。僕も数冊そうした書籍を所有しています。

ただ現在はそれほどテクニックというものは重視しないようになっています。

現在は忍術系の身体の使い方を定期的に学ばせていただいているのですがつくづくテクニック以前の身体や心の使い方が施術効果に影響していると感じます。

身体の使い方といっても基本となるのは脱力、つまり力をぬくこと。これができてしまえば手を乗せるだけで身体の組織はどんどんゆるんできます。受講しているワークショップを体験するとものの見事に効果が変わるのが実感できます。

最近の僕のロルフィングワークでは手をただのせて筋肉がゆるむまで待つということをよくします。筋肉がゆるむと、筋膜が固くなっている場所や筋肉の緊張が高まっているの部位が明確になりますので、その部位を積極的にリリースするというものです。

なんともものの見事に筋肉がゆるむのがわかるので面白いんですね。力をそれほど入れる必要がないのでこちらも疲れませんし、効果が高い。なにより、クライアントさんの身体を傷つけるリスクがかなり低くなります。

ムーブメントワークの際にもこのタッチを活用しています。


指圧やマッサージというと力づくでぐいぐい押すイメージがあるかもしれません。実際に指圧業界では「指を作る」という表現で指が変形するぐらい押すことが常識とされているという話をよく聞きます。

でもこうした押し方、揉み方だと筋肉はゆるみません。もちろん、筋膜も。

なぜかと言えば身体がその刺激に拒否反応を示すからです。ゆるむとは逆に筋緊張を高めて身体を守ろうとします。そうなると施術者は更に力強く押す・揉むわけです。こうなるとこの機械的刺激が更に危険と身体は判断して筋肉を弛緩させます。力づく系の施術ではこの状態を「筋肉がゆるんだ」と判断するわけですがこれは強引な施術の結果なので身体のゆるみは全身には波及しませんし、「揉み返し」というものも起きやすくなります。

「ぐいぐい押されないとやられた感がない」と言われる方もいますがその場だけ気持ちが良い体験をすることが目的で療術を受けるのならそれでよいと思います。ただし、慢性的な身体の問題をなんとかしたい場合には
こうしたテクニック以前の身体の使い方に熟練した施術者を選ぶ必要があると思います。

問題なのはまだまだこのテクニック以前の身体の使い方を重要だと感じている施術者・学校は少ないということ。

巷のマッサージの店では10分1000円が相場のようですし、最近では10分500円というのも増えてきました。でもなぜこうした低価格で施術が提供できるかと言えば、バイトをやとい短期間でテクニックを教えて、身体が壊れて辞めることになったら次のバイトを雇うという流れをしているからだというのはよく知られた話です。

某国家資格養成の専門学校でも施術に対する実習は1週間に1度程度とのことで、どうやら学校側の言い分としては在校中は安全性の教育をして、卒業してからが技術の修行だということです。

あるマッサージ治療院の院長の講演を昨年聞いたのですがその講演で言っていたのは「学校卒業したてのスタッフの技術は全く使えない」とのこと。

このような状況ですからテクニック以前の身体の使い方やそれに基づいた高度な技術をもつ施術者に出会うのは簡単ではないようですね。

2015年8月28日(金)
ムーブメント5シリーズを修正・加筆しました。

2015年4月13日(月)
●コラムに45.【身体】正しい【立ち方】を追加しました。

2015年4月12日(日)
●コラムに44.【身体】脱力と体軸を追加しました。

2014年1月31日(金)
ダンサーの為のロルフィングページを追加しました。

2014年1月25日(土)
●コラムに43.【解剖】肩甲骨と前鋸筋を追加しました。

2013年11月3日(日)
●コラムに42.【解剖】骨盤・仙腸関節の動きを追加しました。

2013年9月17日(火)
●おススメ本に13.『ホンダ イノベーションの神髄』を追加しました。

2013年9月16日(月)
●コラムに41.身体のゆがみ:O脚のメカニズムを追加しました。