重力と調和した身体の要素「身体の重みをゆだねる」

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ロルフィングブログ

18.身体の重みをゆだねる

2013.3.16(土)

ロルフィングの基本となる考え方は「重力と調和した身体」を手に入れるとヒト本来の身体になり慢性的な身体の諸問題や身体能力が高まると考えられています。

ここで「重力と調和した身体」の1つの要素である「身体の重みをゆだねる」ということについて述べてみようと思います。

「身体の重みをゆだねる」というのは簡単に言ってしまえば他者に腕などを支えてもらった状態で力を完全にぬいてしまうこと。

これがなかなか難しいのですね。

よく僕のロルフィングのセッションでは肘と手首を支えてできるだけ力をぬいて、僕の手に平に重みをゆだねてもらう教育を行います。大抵の方は自身で腕を支えてしまい中には「パッ」と腕を放すとそのまま手首が空中にとどまっていたりすることも珍しくありません。

力をぬいて全ての重みをゆだねる、ということは「何かをする」のではなく「何もしない」ということが重要ですが、現代人はなにかと充実感を求める為なのか「何かをする」という傾向があります。人によっては逆に力を入れてしまう人もいます。

それが、セッション回数が進んで後半になると力の抜き方を学習して、人により個人差はありますが力がぬけるようになります。ただ触れているだけなのに肩が「ズズズ~」と下がっていくのをみるのはものすごく面白いです。

これまで僕以外のロルファーからロルフィングを受けた方へワークをする機会が何例かありましたが、あまり身体の反応がよくありません。力を抜く感覚がわからないようでした。こうした経験からやはり身体の組織を手技でゆるめることだけではなく、力をぬくという教育がものすごく重要だと実感しています。一応、肘・手首を支える教育は僕のオリジナルなワークです☆

アスリートやダンサーは補助ありの条件で力をぬく感覚がわかってきたら今度は補助なしの条件で力をぬく段階へ進みます。ここからはだんだんとトレーニング色が濃くなっていきますね。



身体の重みが効いてくると明確に身体の感覚が変わってきます。各関節を一つのブロックとして捉えたブロックモデル(ロルフィングのロゴマークのようなものをイメージしてください)で説明すると各ブロックが下への方向にひっぱられているかのように重みが重力にひっぱられるように感じるようになります。

各ブロックが水の入った袋のような感じですね。

重みが地面の方にひっぱられるだけだと実は身体は重いままになります。ですのでここで「吊る」という意識が必要になってきます。この「吊る」意識があると身体の力はさらにぬけやすくなり、身体も軽く楽に扱えるようになります。立っていると身体はユラユラと揺らいだ状態で重心移動もスムーズになります。

そして、一番実感できるのは身体のバランスが整うということでしょう。人の身体というのはどのような人でも多少の側弯傾向がありますが、身体のコア感覚が高まるので身体のゆがみが気にならなくなります。実際に外から見ても自然でキレイな立ち方(意図的な作ったものではなく)になります。


ちなみに「吊る」為には下へのベクトルと上のベクトルが必要になります。

重みをゆだねる感覚がない状態ではじめから「吊る」意識をもってしまうと下へのベクトルがない状態なので「吊る」ことにはならず、ひっぱりあげることにしかならないので力みはとれません。伸びているという充実感はあり誤解しやすいのです。

2015年8月28日(金)
ムーブメント5シリーズを修正・加筆しました。

2015年4月13日(月)
●コラムに45.【身体】正しい【立ち方】を追加しました。

2015年4月12日(日)
●コラムに44.【身体】脱力と体軸を追加しました。

2014年1月31日(金)
ダンサーの為のロルフィングページを追加しました。

2014年1月25日(土)
●コラムに43.【解剖】肩甲骨と前鋸筋を追加しました。

2013年11月3日(日)
●コラムに42.【解剖】骨盤・仙腸関節の動きを追加しました。

2013年9月17日(火)
●おススメ本に13.『ホンダ イノベーションの神髄』を追加しました。

2013年9月16日(月)
●コラムに41.身体のゆがみ:O脚のメカニズムを追加しました。