19.マッサージ代金の600円は高い!!
2013.3.20(水)
鍼灸マッサージの専門学校を3月に卒業予定である友人から聞いた話です。
友人の親戚で不快な体調不良で悩まれていた方がおり、接骨院に行き、マッサージを受けて大分体調が改善したとのこと。
これは将来マッサージなどの手技療法を仕事として行っていく予定である友人としてはうれしい事柄だったそうなのですが、その親戚から出た言葉にショックを受けたそうです。
「マッサージ代金の600円は高い」
おそらくその接骨院は保険を活用して600円でマッサージのような手技療法を提供しているということ。
※ここでは接骨院(柔道整復師)による保険の不正請求の問題はおいておきたいと思います。
600円でというと15分程度の手技を受けたと想像されます。巷のマッサージを受けるとなると10分1000円が大体の相場です。最近では10分500円というところも増えてきた印象はありますがそれでもかなり安いぶるいの料金設定になるでしょう。
更にそのマッサージの効果も自覚している。なのに料金が高いと感じるのはやはり手技療法というものの地位がそれほど高くないあらわれなのかもしれません。
こういった認識だと「ロルフィングのたちばな」のセッション料金の12,000円はその方にとっては考えられないということになりますね(笑)
ただ、こうした低料金というものはそのままクライアントさん自身に返ってくるものでもあるんですね。
正規の教育を受けた国家資格を持つ按摩指圧マッサージ師でも結局学校卒業時には技術は高くありません。そもそも在学中には手技の授業時間が足りなかったりいった問題もあります。これは以前講演を聞きに行った国家資格を持つマッサージ師の方が話されていました。
つまり、学校を卒業後の研鑽が重要になります。柔道整復師や国家資格をもたない方も同様ではありますが低料金では学ぶ為に投資する余裕は全くないでしょう。
つまり、質の低い施術者が世の中に出回るわけです。そして、更に手技療法の地位が下がってみられる流れになります。
ロルフィングを受けられたクライアントさんから「マッサージと全然違いますね」とよく感想をいただきますがその原因もこうした構造にありそうですね。もちろん、目的が違いますので単純な比較はできませんが。
こうした話を聞いて思うのは正規の値段を安いと感じてもらえるように取り組んでいくという認識を新たにする必要があるなぁということですね。
個人としても日本ロルフィング協会としても。
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