動きのねつ造はしない

ロルフィング in 東京

HOME > コラム > 20.動きのねつ造はしない

ロルフィングとは?ロルフィング10シリーズムーブメント5シリーズ

ロルフィングブログ

20.動きのねつ造はしない

2013.3.22(金)

自由で楽なカラダを求める過程で一番重要なことは

「姿勢や動きをねつ造しないこと」

つまり、頭で考えた意図的な動作をしないということです。大切なのは進化の過程で人間が身に着けてきた構造にのっとった自然な動きを行うことです。

よく巷でみられる誤った身体へのアプローチとしては

×以下は絶対してはいけないやり方です。

  • 肩甲骨を背中でひきよせて胸をはりましょう。
  • 顎をひきましょう
  • 背筋をのばしましょう
  • 骨盤を立てましょう
  • 頭をひきあげしましょう
  • お尻の筋肉をしっかりしめて立ちましょう

などなど。。。

これらは人間の身体のメカニズム的には間違っています。少なくとも身体を痛めることはあっても楽で自由な身体にはなりません。筋肉を不必要にしめる為に肩こりなどを自分で作っているようなものです。

現代人の傾向としては意図的に何かを行いたいという欲求があるようです。意図的に何かをすると充実感(何かをやっている感)がありますのでおそらく安心するのでしょう。

でも、人間本来の身体や動きは充実感というものはありません。身体が1つになっているので身体の一部分が働いているという感覚はないので手ごたえはない状態です。

身体の動きを1つになった状態を簡単に体感してもらえる方法に「知覚」を利用した方法があります。



やり方はお互い対面になった状態で、一方が相手の胸を両手で押す、という方法です。

まず、普通に押してもらいます。押される側は押されまいと全力で耐えます。この時の感覚を押す側も押される側もよく覚えておきます。

次に、押す側の方のうしろ、左右、下に音をたてます。押す側の方はその音に意識をいきわたらせた状態で再度胸を押します。

すると、1回目と比較して全身で相手を押せるようになります。押される側からその動きを観察すると1回目は肩に力が入り、肩があがっていたのが
2回目では肩が自然に下がり動きに統一感がでてきます。

慣れてくれば音を鳴らさなくとも自然とできるようになります。




これを意図的に「肩を落として、、、」「かかとで強く蹴って、、、」「全身で押して、、、」としてどうにかしようとするとこうはいきません。実は自然のままに動けばそれが正解の動きになります。余計なことをしてしまうからできなくなってしまいます。

では良い姿勢になるにはどうすれば良いのかと言えばまずは身体の重みを感じることです。重みを感じるということは「重力」を感じると言い換えることができます。これだけでは身体は重く動きずらくなるので、身体の重心を天上から吊られる意識を持ちます。すると身体の力がスーっとぬけてきて、身体は機能的なポジションで立てるようになります。

良い姿勢とは外から見て「姿勢が良い」と感じることは実はないんです。その理由としては環境とあまりにも馴染む為に「姿勢が良い」ということをアピールしません。

そもそも何を持って姿勢が良いかと感じているかと言えば不自然に背筋を伸ばしていることを指していることが多い。

よく武道やダンスをしている人を指して「あの人は姿勢が良い」と言われるシーンがありますが一般の方に「姿勢が良い」と言われている時点で本質的には姿勢はよくないのです。

社交ダンスやジャズダンス、バレエなどの身体のラインを重視するダンスでは身体を不必要に緊張させているケースをよく見かけます。ロルフィングのセッションをして力をぬく感覚を体験しても「なんか無防備に感じる」としてその身体を受け付けないというケースは多々聞きます。

つまりそうしたダンサーは身体を固めるという充実感をもつことでちょっとした安心感を得ているのですね。

ただし、そのちょっとした安心感と引き換えにパフォーマンスを高める可能性を放棄しています。

ダンスはねつ造した動きが通じるほど甘くはありません。その不必要に緊張した身体による表現を観客はそのまま見抜いています。

2015年8月28日(金)
ムーブメント5シリーズを修正・加筆しました。

2015年4月13日(月)
●コラムに45.【身体】正しい【立ち方】を追加しました。

2015年4月12日(日)
●コラムに44.【身体】脱力と体軸を追加しました。

2014年1月31日(金)
ダンサーの為のロルフィングページを追加しました。

2014年1月25日(土)
●コラムに43.【解剖】肩甲骨と前鋸筋を追加しました。

2013年11月3日(日)
●コラムに42.【解剖】骨盤・仙腸関節の動きを追加しました。

2013年9月17日(火)
●おススメ本に13.『ホンダ イノベーションの神髄』を追加しました。

2013年9月16日(月)
●コラムに41.身体のゆがみ:O脚のメカニズムを追加しました。