腰痛に関する常識のウソ

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30.【身体】腰痛に関する常識のウソ

2013.5.9(水)

年齢と腰痛発生率は比例するか?

腰痛や坐骨神経痛は高齢になればなるほど発生率が増し、加齢によって起こるもので避けることはできない、と言われているのを聞きます。「年だからしょうがない」と言われたと、以前運動指導をしていた時にたびたびクライアントの方から聞きました。

しかし、ある調査では確かにX線などの画像診断では年齢とともに腰椎の変形・すべり・分離が急速にあらわれる率が高まるが、腰痛は必ずしもそれに対応して増えているわけではないとの結果がでています。

この事実は腰椎の「変形」が即腰痛に結びつくわけではないということを示しています。



ギックリ腰の治療として安静が最も大事か?

以前は急性腰痛つまりギックリ腰の時には絶対安静(仰向けに寝ること)が大事で痛みが治まるまでは動かないことが一番良い治療法と考えられていましたが、最近では考え方が変わってきています。

医療費の問題、その後の機能的回復の問題、すべてにわたって痛みが軽減したらすぐに、できるだけ積極的に動いた方(普段通りの日常を送るということ)が良い結果が得られるという報告が増えてきています。

これは坐骨神経痛に対しても当てはまるとのことです。



腰痛は人類の宿命か?

腰痛に関するブログなどを見るとよく「腰痛は、人間が四足歩行から立って歩くように進化したために起こる宿命的な病気です」という記述をよくみます。

これをみると四足動物には椎間板ヘルニアといった変性はおきない、もしくは有ったとしても少ないのかと疑問がわきますが、四足動物にも椎間板の編成に伴う神経症状がないわけでなく、競走馬のヘルニア、ダックスフンド犬の腰部脊柱管狭窄は稀でないと関係者からの話もあります。

上記の項目のように腰椎の「変形」が即腰痛に結びつくわけではありませんが、少なくとも椎間板ヘルニアが人類に特有というわけではないようです。


骨盤牽引は有効な治療法か?

骨盤の牽引は整形外科ではポピュラーな治療の一つです。実際、以前リハビリ助手として働いていた某整形外科でも頭や骨盤の牽引を受ける為に通院される患者さんが多数おられました。

しかし、腰痛の治療に関与している専門家で骨盤牽引が腰痛治療に効果があると思っている人はほとんどいないようです。また、骨盤牽引が有効であるという文献も今のところないとのこと。

効果がないばかりか腰椎の椎間板の後方突出を元の状態に復元させたり、腰椎の前弯を変える目的で行おうとすると相当な力が必要とされ、そのことによるリスクが高いとも危惧されているようです。


腰部コルセットの長期装着は筋肉を委縮させるか?

運動指導の専門家からはちらほら「コルセットを長くつけてると腰部周辺の腹筋や背筋が弱くなるんだ」と耳にすることがあります。

質の高い科学的研究は少ないですが、ある研究では「コルセットを6か月間装着しても体幹の筋力低下は見れなかった」と報告しています。

参考文献「腰痛をめぐる常識のウソ」
「続・腰痛をめぐる常識のウソ」

2015年8月28日(金)
ムーブメント5シリーズを修正・加筆しました。

2015年4月13日(月)
●コラムに45.【身体】正しい【立ち方】を追加しました。

2015年4月12日(日)
●コラムに44.【身体】脱力と体軸を追加しました。

2014年1月31日(金)
ダンサーの為のロルフィングページを追加しました。

2014年1月25日(土)
●コラムに43.【解剖】肩甲骨と前鋸筋を追加しました。

2013年11月3日(日)
●コラムに42.【解剖】骨盤・仙腸関節の動きを追加しました。

2013年9月17日(火)
●おススメ本に13.『ホンダ イノベーションの神髄』を追加しました。

2013年9月16日(月)
●コラムに41.身体のゆがみ:O脚のメカニズムを追加しました。