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ロルフィングブログ

34.魔法がかかった時間

2013.6.10(月)

前々回前回の記事に関係する(ローテーター・カフ、ゼロ・ポジション)高校野球部時代の不思議な体験について書いてみようと思います。

今でこそ身体が使えるようになりダンスのインストラクターをさせてもらったり、メジャーにまで挑戦した野球部の先輩から評価してもらったり、動きや身体に興味をもっていただいてお仕事を依頼してもらえるようになっていますが、高校時代は人生の中でも一番身体が緊張していた時代でした。

どれぐらい緊張していたかというと身体をゆすっても身体が全然ゆれないほど。

周りからはロボットのような動きだと言われていました。

練習は上手くなる為に行うものという認識が一般的にありますが、ここまで身体が緊張で固まっていると練習がプラスの効果だけでなくマイナスの効果を生むリスクが高まります。

このあたりはまた別の機会に書きたいと思いますが、当時のパフォーマンスとしては打ってはほとんどが内野ゴロ。投げてはキャッチボールで数球強めになげると肩がパンパンにはるほど力に頼っていました。肩を蝶番のようにして投げていたわけです。そして、バッティングもスローイングも腕だけでしている状態で身体の力が上手くつかえてのが実感として強くありました。

ちなみに、周りの部員はどんどん肩を壊していましたが僕の場合は肩を具体的に壊すほど球数が投げられなかったので肩を痛めることはなかったのは皮肉な話です。。。

身体が上手く使えない選手だったり、身近に接する機会があるとよく理解できると思いますが、ある一定の距離があればなんとかボールを投げられても、距離が近い(ピッチャー・捕手間)ととたんに腕が縮こまってコントロールがなくなります。

僕もまさにこの状態です。ブルペンキャッチャーをすることが多かったのですがピッチャーにボールを投げ返すと数球に一回は暴投してました。そしてますます精神的&身体的に腕が縮こまるという悪循環です。

このような状態を打破しようと色々本を読んだりしました。高校の図書室では役立ちそうな本を定期的に注文したり、事務員さんに顔を覚えられるぐらい休み時間に通ってました。


その中で出会った一冊があります。

それは、

別冊宝島263「スポーツトレーニングが変わる本」

です。

そのムック本の中に手塚一志氏の記事があり、「ローテーター・カフ」や「ゼロ・ポジション」、そのトレーニング方法が書かれていました。

当時の認識力では内容はあまり理解できておらず、その中のあるドリルをある時練習前に形だけマネして行ってみました(全然正しいやり方ではありません)。

すると、、、魔法がかかったような不思議な体験をすることになります。

それまで腕だけでプレイしていたのが身体全体でできている感覚があります。

実際にバッティング練習で試してみると、それまで内野ゴロを連発し、外野の頭を超えることはなかったものが低いライナー性でネットを超える打球を連発することになりました。

その後の守備練習ではポジションがキャッチャーだったのでホームからセカンドへの送球をやりましたがそれも低いダンドーかつ的確なコントロールで投げれました。

普段では考えられないものです。

そして、肩にはなんの違和感もありません。気持ちよさしかありません。


ただ、この魔法の時間は突如終わりを迎えます。


守備練習後のブルペンキャッチャーをした時、毎回のピッチャーへ投げる度にどんどんいつもの自分の動きに近づいていき、ついにはいつも通りの身体の使い方になってしまいました。

そして、その後どんなに試行錯誤してもこの状態になることはありませんでした。。。


ただ、一気にパフォーマンスが高まった経験はその後の大きな糧になっています。

今思いかえすとまさに「ゼロ・ポジション」がある程度のレベルで数時間だけですが体現できたのだと思います。

ゼロ・ポジションはガッツ・ポーズをとれば誰でも可能ですが、それを上手く使いこなすとスポーツや日常でも役立ちます。

ゼロ・ポジションが使いこなすということは肩甲骨と上腕が上手くつかえるということで、この前提があって背骨が動きだします。

結局、これは伝える人自身の身体が使えていないと、教えることはできません。ゼロ・ポジションはスポーツリハビリの世界では当たり前の知識です。でも、知識だけではスローイング系の障害予防という意味合いでは不十分のように感じます。


実際に高いレベルの動きを身に着けたセラピストというのはそれほど多くはないのではないでしょうか。セラピストとしてはそれほど自身への意識は高くないようなのでなかなかリハビリの分野で身体の高度の使い方までカバーするのは難しいでしょう。もちろん保険点数の関係もあります。

そういった意味ではロルフィングはまさに身体教育という面で手助けができる職種です。

ただ、この分野に興味をもっているロルファーは多くない印象があるのが少し残念ですが。。。

2015年8月28日(金)
ムーブメント5シリーズを修正・加筆しました。

2015年4月13日(月)
●コラムに45.【身体】正しい【立ち方】を追加しました。

2015年4月12日(日)
●コラムに44.【身体】脱力と体軸を追加しました。

2014年1月31日(金)
ダンサーの為のロルフィングページを追加しました。

2014年1月25日(土)
●コラムに43.【解剖】肩甲骨と前鋸筋を追加しました。

2013年11月3日(日)
●コラムに42.【解剖】骨盤・仙腸関節の動きを追加しました。

2013年9月17日(火)
●おススメ本に13.『ホンダ イノベーションの神髄』を追加しました。

2013年9月16日(月)
●コラムに41.身体のゆがみ:O脚のメカニズムを追加しました。