吊られる動き「ロルフィングのたちばな」

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ロルフィングブログ

4.吊られる動き

2013.2.8(金)

人間の身体の構造に適した自然で楽な動きとは「吊られる動き」になります。

「吊られる動き」になるには2つの方向を含む必要がありますが、その2つとは「下向きの方向」と「上向きの方向」です。5円玉の穴に糸を通して5円玉を垂らした状態をイメージしてください。5円自体は下に落下しており、手は糸を掴んで上向きの力を加えています。こうしてみるとものすごく当たり前のことです。では自身の身体に注意を向けてみましょう。

片腕を前ならえのように胸の前に持ち上げてみましょう。その時の肩を観察してみてください。肩は持ち上がっていますか?それとも下がっていますか?もし、持ち上がっている場合には「吊られる動き」ではなく「持ち上げる動き」になっています。こうした腕の使い方では肩周りの筋肉を随時使ってしまうので肩こりになったり、四十肩といった肩を痛めることにつながります(持ち上げる動きでは肩の一部分に負担が集中する為)。もし、自然と肩が下がっているなら「吊られる動き」になっているか、それに近い動きができています。

これは腕だけでなく、脚や体幹そして身体全身にもあてはまります。天上から吊られて立つことができるようになると「骨」で立つことができるので、ものすごく楽です。また、筋肉で踏ん張るということがないので移動する際も重心を少し移動させるだけでスムーズに歩いたり、走ったりすることができます。脚はある意味身体が落下しているのを止めているつっかえ棒のような役目をしているので、そのつっかえ棒を「パッ」と取り去ると身体は落下する力を使って動くことができる為です。

ただ注意が必要です。よく良い姿勢をとる時に「頭が天から吊られる意識で」と言われることがあります(スカイフックとも呼ばれる)が、これに関してはあまりお勧めしません。なぜなら、身体が吊られた身体をもっている方はすでに意識する必要はありませんし、まったく準備が整っていないにも関わらず頭を吊ろうとしてしまうと首を緊張させることになってしまいます。

また、身体が吊られてくると下腿の太い骨である脛骨で立てるようになります。これは無駄な力がぬけるから自然と構造に適したポジションで立てることができるようになります。

厳密に言えば「吊られる」ということはありえません(笑)でもそう表現できる身体運動というのは現前と存在します。

現代の大人はほぼこうした身体の使い方はできなくなっていますが実は皆だれもが元々こうした動きをしていました。それは赤ちゃんの時。実際立ったばかりの赤ちゃんや幼児を見てください。みんな吊られた動きをしていますから。

最高の先生は「赤ちゃん」と「マリオネット」です☆

2015年8月28日(金)
ムーブメント5シリーズを修正・加筆しました。

2015年4月13日(月)
●コラムに45.【身体】正しい【立ち方】を追加しました。

2015年4月12日(日)
●コラムに44.【身体】脱力と体軸を追加しました。

2014年1月31日(金)
ダンサーの為のロルフィングページを追加しました。

2014年1月25日(土)
●コラムに43.【解剖】肩甲骨と前鋸筋を追加しました。

2013年11月3日(日)
●コラムに42.【解剖】骨盤・仙腸関節の動きを追加しました。

2013年9月17日(火)
●おススメ本に13.『ホンダ イノベーションの神髄』を追加しました。

2013年9月16日(月)
●コラムに41.身体のゆがみ:O脚のメカニズムを追加しました。